剣盾シングルS31最高最終945位(レート1808) 陽気なうさぎと愉快な仲間たち


 こんにちは。ポケモン剣盾シングルランクマッチ、S31を参加した方、お疲れ様でした。3シーズン振りの最終3桁順位でした。ただ目標がレート1900なうえに前期、前々期より最高レート(前々期は最高1826、最終爆死。前期最高1857、最終爆死)が低いですが、シーズンを振り返り、構築をさらに詰めて上に行くために記事にしていこうと思います。



<構築コンセプト>

・伝説2体環境で使い慣れている並びであるザシオーガを使う。

・メタられやすい並びのため、通しやすい一般枠ダイマアタッカー(珠エースバーン)を用意して、全抜きもしくは相手を疲弊をさせてザシオーガを動きやすくする。

メタモンにガン不利にならないようにする。

 

<採用順>

1、まずは使いたい伝説2体であるザシアン・カイオーガをそれぞれメタモンに不利になりにくいよう、陽気HSとチョッキで採用。

2、コピーHSザシアンの安定した引き先になり、物理ダイマアタッカーのごまかしや伝説2体とともに幅広く対面選出ができるHBSアッキサンダーを採用。

3、ザシオーガが苦手とするWキュレム日ネクやバドザシ、他イベル入りにも出していけ、オーガ単体が苦手な特殊受けにダイマで破壊できる珠エースバーンを陽気で採用(理由は後述)。

4、エスバが出しにくい相手のザシオーガに強く、また受け構築ホウオウダイナハピヌオーのような構築にダイマを強く使える意地ガマゲロゲを達人の帯で採用(最終日前日まではラムのみ)

5、一貫がありすぎて困る珠サンダーを後出しから受けやすく、急に来て困るトリル白バド入り、ジカルデ入りに抗え、さらに急増していたバドホウオウに対して選出ができるHDまるくなるポリ2を採用し、構築が完成した。

 

<戦友の紹介>

 アルファベットの隣は実数値。()内は努力値。性格補正は努力値の後に↑表記

 

・ザシアン@くちたけん

 ふとうのけん

 陽気 H195(220)A194(28)B136(4)C× D136(4)S220(252↑)

 技:きょじゅうざん、インファイトワイルドボルト、剣の舞

 

HB:A特化ザシアンのきょじゅうざん+でんこうせっかをなるべく耐える。

A:余りをなるべく高く。A+3ワイルドボルトでHB特化ホウオウを15/16で倒す

D:余り

S:ミラー意識で最速。

 

 最終日に意地から変更した最速ザシアン。ずっと意地にこだわっていたが、最速ザシアン入りに負けることが多く、またメタモンでコピーされた際の引き先であるアッキサンダーが安心して受かりやすくするために変更を試みた。これが功を奏し、ザシアンミラーで強くなったこと、またS加速されても最速なことから上から動けるために倒せるのもちょくちょくあった(B振り控えめイベル、意地ランドなど)ため、変更が大正解だった。

 また意地のときは石火採用だったが、ホウオウナットを1匹で崩せる点やオーガへの大きな打点として最終日にワイボを採用したのは正解だったように思う。

 

カイオーガとつげきチョッキ

 雨ふらし

 控えめ H183(60)A× B111(4)C220(236+) D161(4)S136(204)

 技:しおふき、熱湯、雷、絶対零度

 

H:宿り木ダメージ最小意識の8n-1

B:余り

C:11n。なるべく高く

D:余り

S:準速マンムー+4(CS振り以外のチョッキオーガミラー意識)

 

 最終3桁をとった3シーズン前からの戦友。チョッキを持つことで比較的オーガミラーやメタモンに対しても強く行ける。ただこいつの体力管理はシビアなので、ダイマもよくさせるのだが、大きく削られすぎると裏から出てきたA特化ザシアンがきついみたいなことはよくあった。氷技については貯水ゲロゲやトドン、ハピラキ、ナットのようなオーガ受けの不利対面でも勝率を0にしたくないので絶対零度(命中20)にしているが、ムゲンダイナへの打点として冷ビにしたさはある。

 

・サンダー@アッキのみ

 静電気

 図太い H191(204)A× B149(244+)C145(0)D110(0)S128(60)

 技:放電、暴風、熱風、羽休め

 

H:16n-1

B:ザシアン、コピーザシアンを受けるためなるべく高く

S:準速75族抜き

 

 伝説ルールのHBサンダーはこいつしか使っていない、長らくの戦友。ザシアン、カイオーガと相性の良く、コピーザシアンへの引き先。地面の一貫も切れ、ダイマさせても良し、羽休めでTODしても良し。万能な鳥。ザシオーガ自体がウオノラゴンがきつめのため、えらがみより先に動けるようHB特化ではなくSにも振ってる。これがお互いのHBサンダーミラーにおいて相手の上から等倍で放電撃てるのも良く、泥沼HBサンダーミラーも比較的有利になる。

 

・エースバーン@命の珠

 リベロ

 陽気 H155(0)A168(252)B95(0) C× D97(12)S187(244+)

 技:火炎ボール、不意打ち、飛び跳ねる、ギガインパクト

 

A:火力が欲しいのでぶっぱ。

HD:控えめ特化イベルタルの珠ダイアークの乱数がダイマ時変動(珠ダメ入ったHP295で37.5%から31.25%へ)

S:スカーフの黒バド+ザシアン意識でほぼ最速。

 

 この構築で不利構築に勝つためのエース。今期のMVP。前述のとおり、ザシオーガで苦手なWキュレム日ネクやバドザシほダイマで破壊したり、他にもダイアタックがあることで珠イベルや珠サンダー、珠ゲロゲを加速させない等ができる。陽気採用の理由は構築記事に多い、スカーフ黒バド+ザシアンのSラインがともに180いかないことが多いため、陽気ならスカーフ黒バドなら1ジェットで抜け、ザシアンには素の素早さで上から炎技を撃ち込める。これにより、過去のシーズンで苦手にしていたバドザシへの勝率はかなり上がった。

(ちなみにS30最終13位構築のようなスカーフバドザシともに陽気エスバのSを抜いている構築と襷バド+ザシの構築は厳しい寄りので注意)

 ただ意地でない分、火力は珠込みでも足りないと思う部分も正直なところある。またWキュレム日ネクが増えてくるようであれば飛び跳ねるを飛び膝蹴りにするのも一考。

 くわえて、並び的にゲロゲかサンダーが珠、エスバが襷に見えやすい構築らしく、珠エスバを相手が考慮できずエスバが受からないということは多々あった。

 

ガマゲロゲ@達人の帯

 すいすい

 意地 H180(0)A161(252+)B95 C× D96(4)S126(252)

 技:アクアブレイク地震かわらわりパワーウィップ

 

A:特化

B<D:ダウンロード対策

S:ミラーで同速勝負ができるよう準速

 

 対ザシオーガ、対ホウオウダイナにかなり強いとされる一般枠+地面枠。エスバが出せない伝説相手のダイマ要員。ただ珠はエスバが持ってるため、ヌオートドンのあくびループを切れるようにラムのみを持たせていたが、火力が思ったより低くザシアンもオーガも返り討ちを食らったのと、ナットレイが全然減らないため、最終日になり達人の帯を持たせて、みがわりをかわらわりにしたが要検討。対オーガに対する動き方をもっと深めないと相手のザシオーガへの勝率が上がってこないため、S32の最重要課題。

 

ポリゴン2しんかのきせき

 アナライズ

 なまいき H191(244)A100 B116(44)C125 D157(220)S72(0)

 技:冷凍ビーム、イカサマ、まるくなる、自己再生

 

H:16n-1

B:あまり

D:C特化サンダーの珠ダイジェットを乱数2発(21.87%)

 

 はびこる対黒バドだけでなく、かゆいところの伝説を対策する一般枠。珠サンダーも悪い乱数を引かなければひかえめ珠ジェットは後投げから受けてダイマを枯らせる。ザシオーガのポリ2はHBが多い傾向にあるためか、珠サンダーは初手ダイマしてくることも多かったので、HDで正解。また物理アタッカー(特にジガルデ、ホウオウ)を要塞化して受け切るためのまるくなるは数的優位をとった際の相手への負荷が大きく、相手が黒バドホウオウナットという場合は、黒バドを処理すれば残り相手にまるくなるTODして勝ちを何度もやった。

 元々冷ビの枠はアッキサンダーに羽休めされた際でもみがわりが割れるトラアタにしていたが、他の役割対象であるジガルデのみがわりを壊せないのが致命的だったために変更。

 このポケモンがいるだけで黒バド側は窮屈になるようで、初手のザシアン黒バド対面でダイサイコ撃たれる場面が何度もあった(悪巧みをされるのが嫌で初手対面はだいたい突っ張る)。

 

<選出について>

・対ザシオーガ

 ゲロゲ+オーガサンダーザシアンから2体

 

・対黒バドザシアン

 オーガorザシアン+ポリ2+エス

 オーガもしくはエスバでダイマを切る。

 

・対ザシイベル

 ザシアン+オーガorエスバorゲロゲorサンダーから2体

 メタモン入りにはサンダーオーガ、トドンがいるときはゲロゲorエスバ@1

 

・対ホウオウ黒バド

 ザシアン+エスバorサンダー+ポリ2orオーガ

 同居するナットの被選出率が100パーなので、ナットに強いポケモンは2匹欲しい。

 

・対イベル日ネク

 エスバ+ザシアン+オーガorゲロゲ

トドンと貯水に見えるゲロゲがいるときは必ずゲロゲ。ほぼエスバでダイマ

 

・対キュレム日ネク

 エスバ+ザシアン+オーガ

不利よりなので、エスバのダイマを強く使えるかがカギ。

 

・対ホウオウダイナ

 ザシアン+サンダー+ゲロゲ

 ゲロゲでほぼダイマ確定。いかにゲロゲを通せるかがカギ。

 

・対ゼルネ入り(黒バド、日ネク)

 エスバ+ザシアン+オーガorゲロゲ

水無効枠がいるときはゲロゲ、いないときはオーガがほどんど。

 

 相手のザシオーガ、ホウオウダイナ以外は全てエスバの選出を考える。

 

<きついポケモン

カイオーガ

 立ち回りが難しく感じるポケモンガマゲロゲと相手のオーガでダイマ切ったとき、ゲロゲより素早いのはダイアイス+ダイストリームで落としに来るし、遅いのはダイスト2発で来る。前者ならば次のダイストを耐えられるようダイアースから入りたいが、後者ならダイソウゲン2発が望ましい。この立ち回りがうまくいかなくて落とした試合がちょくちょくあるので、課題。

 

ゼクロム

 ザシアンにじゃれがなく、またAを下げられるポケモンがいないので、全抜きされかねない。エスバでダイアタックしてS上昇をさせないか、ガマゲロゲダイマで頑張る(よく同居する裏のナットがきついので難しい)。

 

・ジガルデ

 まず数的優位をとらないといけない。加えてマヒの試行回数、サウザンアロー急所を稼がれやすいので、まるくなるポリ2も突破されてしまうと何もできない。

 

ルナアーラ

 瞑想鬼火の傘ルナアーラという対ザシオーガ専用の型に当たったらまず無理。前期になって急に増えた気がする。

 

・ルギア

 電磁波アッキ型、電磁波ゴツメ型もきついし、オーガの雷ですら受けきって瞑想の起点にされたことが何度もあった。ノーウェポン型もきつく、こいつは吹き飛ばしのタイミングでダメージを与えて吹き飛ばしでエスバが出てくるのを願い上から珠ダイアーク撃つしか勝てない。

 

コスパダイナ+メタモン

 こちらにヌオーがいないことからガン不利構築なので、ダイナを剣舞ザシアンで突破した後、コピられた剣舞積んだザシアンのきょじゅうにサンダーを投げマヒらせるしかない。

 

トリトドン

 オーガの水技に受けだしてくる関係上、雨C1上昇の攻撃に後投げがしにくいので、釣り交換でゲロゲを出すか死に出しエスバのダイマ、またはオーガで零度くらいしか勝ち方がない。

 

ランドロス

 珠ランドがめちゃくちゃきつい。オーガすら破壊してくる化け物。ジェットで加速される前にザシアンのきょじゅうで倒すか、こっちのダイマを合わすしかない。初手でエスバとランドが対面してしまったら剣舞がいちばん嫌なため、強引にダイアタックしたこともしばしばあった。

 

・ホウオウディアルガ(+ナット)

 ザシアンで崩せなかったらほぼ負け。いかにディアルガを早く倒せるか。

 

・ラッキー

 歌うと甘えるを採用のラッキーが増えたため、物理ポケモンでも突破が容易ではなくなったポケモン。ゲロゲもエスバもこいつにダイマを何回枯らされたことか(そのためにゲロゲを甘える透かしのみがわり、歌う命中しても大丈夫なようにラムのみにしていたくらい)。

 

ヌケニン

 前期運がよかったのかまるっきり当たらなかったポケモン。ただポリ2がアナライズでふしぎなまもりをトレースできないこと、ザシ・オーガともにヌケニンに打点がないことで構築単位でめちゃくちゃきつい。まるっきり当たらなかったため、最終日はヌケニンを切ったし実際最終日は20戦やって1戦も当たらなかったが、もし増えてくるようならこの構築は見直しが必要となる。

 

<最後に>

 こうやって見てみると重いポケモンが多く、また目に見えるプレミも多かったためそりゃあ勝ち切れないが、ある程度割り切り、黒バド入りをを厚めに見た構築だったからか最終日は20戦中15-5とよく、最終3桁にまでは戻せた。仕事の疲れが抜けずに最終日に早めに撤退してしまったのは悔しいところ。S32はザシオーガでぜひとも最終レート1900を達成するべく励んでいく。禁伝2匹環境6か月目に突入。あと2か月頑張りましょう!