【SVシングルS7最終335位(レート1922)構築記事】キラフロル始動パルデア版マンダガルド&バドザシ
<はじめに>
こんにちは。はるみんです。今回SVのシングルランクマッチS7において、ずっと目標にしてい
たレート1900の到達と最高レートの更新をしました!剣盾以来、約2年ぶりのレート1900到達であり、SV初の最終3桁とレート1900で、ものすごく嬉しいです!
考えた構築がある程度納得いくものになったので、これを文章として記録に残すべく構築記事にさせていただきます。
<構築経緯>
前期S6ではTwitterのFFであるせっきーさん(@pkmn_YS1224)のS5構築
https://pkmn-ys1224.hatenablog.com/entry/2023/05/05/211026
を参考にした対面構築(ディンルー、ガブリアス、パオジアン、テツノドクガ、水ロトム、ミミッキュ)※掲載許可済み
を使っていましたが、SV初のレート1800は越えられたとしても自身の構築の限界を感じていました。その理由が、
- 襷パオジアンに1匹持っていかれるかテラスタルを切らされることでの不利が、数的有利をとっていくことが目的の対面構築ではきつい。
- カイリューの対処のために水ロトム+ミミッキュを多く選出する構築なため、高速アタッカーに上から縛られやすく、また怯みも押し付けられやすい(特にテツノツツミ、パオジアン、イーユイ)。
- つららおとし、ハイドロポンプ、じゃれつくと命中不安技が多く、勝ち筋が不安定。
この3つだったため、構築を変更する必要があった。
ここから考えるにあたり、
① 相手にカイリューがいるときの選出圧力が一際高いと感じていたため、S7はカイリューを使う。
② とある強者のS6最終日終了後のツイートからステルスロック+パオジアン+ハバタクカミの並びが剣盾伝説2体ルールの霊獣ランドロス+黒バドレックス+ザシアンの並びに魅力を感じる(上からの攻撃がしやすい点も魅力)。
③命中不安技をある程度少なくする。
この3つを思ったため、今期は対面構築をあきらめ、ステルスロック展開からのカイリュー+パオジアン+ハバタクカミのうち2体の縦のリレーをする展開構築を組み始めました。
①ステロ枠として、どくびしとステロからカイリューのサポートができ、相手のステロ展開をキラースピンで阻害できるキラフロルをきあいのタスキで採用。
②キラフロルが起点作成特化型で数的不利をとられるため、抜きエースとして使える龍舞カイリューをノーマルテラスにし、厚底ブーツを持たせる必要がないため、神速のリーチを伸ばすシルクのスカーフで採用。
③どくびしがあってもディンルーヘイラッシャや、ドヒドイデチオンジェンに敵わなかったので、そこに勝ち筋を生ませられるみがわり持ち電気テラスパオジアンを命の珠で採用。
④縦リレーをする関係上技の撃ち分けをしたいので、ハバタクカミを素早さブーストエナジーを持たせ、キラフロル展開によく出てくる厚底ブーツウルガモスに積み合いして勝てる様瞑想サイコショック型にして採用。
⑤残り2匹には、ヘイラッシャのあくび、チオンジェンのやどりぎの種、モロバレルのキノコの胞子、キョジオーンの塩漬けの一貫を切れ、なおかつキョジオーンと組ませられているイーユイにも勝て、カイリューとの相性も良い水テラスサーフゴーを隠密マントでまず採用。
⑥キラフロル展開が刺さらない場合(主に毒テラスっぽそうなディンルー、高速スピンで邪魔してくるイダイナキバ)の初手要員となれ、いかくとDの高さ、電磁波の存在からキラフロルが初手に呼びやすいパオジアン、イーユイ、ハバタクカミにも抗える点、マリルリやミミッキュ、ハッサム、ドオー、イルカマンなどこの構築の痒いところをやんわり届かせてくれるポケモンとしてギャラドスを思いつき、鋼テラスゴツゴツメットで採用し、構築が完成した。
<個体紹介>
※ここからは敬称略あり
1、キラフロル@襷 水 毒化粧
臆病H158(0) A× B110(0) C176(204) D109(60) S150(244)
C:余り
D:火力のないサーフゴー、ハバタクカミのシャドーボール2耐え
S:最速サーフゴー抜き
技:マッドショット、キラースピン、ステルスロック、どくびし
この構築の始動役。毒テラス、鋼テラス以外の四災とパラドックスポケモンの多くとヘイラッシャにどくびしが刺さり、ステロと合わせてカイリューパオカミのサポートに徹した。選出した時は9割5分初手に置いた。スカーフも含めキラフロルより早い可能性があるサーフゴー、イーユイ、ハバタクカミ、パオジアンには初手マッドショットから入り、S逆転した後にステルスロックかどくびしを選択した。初手に受けた技の威力や2手目の素早さ順から型の判別がしやすいのと、初手に特殊アタッカーが置かれやすい、裏にどくびし回収要員が置かれやすい、厚底ブーツのウルガモスやクレベース、鋼タイプがほぼほぼ選出されている等の選出誘導力が強いことのメリットが大きかった。
どくびしは他にイーユイに抜群をつくパワージェムやディンルーに抜群がつけるエナジーボール等が採用が検討されるが、「初手に特殊アタッカーを置いて毒化粧を発動させないから毒びしのフィールドにならない」という考えを覆してアドバンテージをとれたので、どくびし採用でずっと戦った(ディンルーに有効打がないデメリットもまぁまぁあった)。D60振っていると乱数で特殊アタッカーの攻撃を2耐えするので、3回行動ができてマッドショット、ステルスロック、どくびしと選択して多く場づくりできる点は良かった。
2、カイリュー@シルクのスカーフ ノーマル マルチスケイル
意地H189(180) A204(252) B116(4)C× D121(4)S109(68)
H:余りぶっぱの実数値奇数
A:特化
B:余り
D:余り
S:遅いサーフゴー意識、1龍舞で最速ミミッキュ抜き
技:神速、炎のパンチ、アイアンヘッド、竜の舞
この構築の積みエースの1匹でテラス前提のポケモン。キラフロルが数的不利を作りやすいポケモンなため、抜きエースとなれるよう龍舞型にし、キラフロルがキラースピンで相手のステロを取り去りマルスケを維持しやすいので、持ち物はブーツにはせず神速の上から縛れるリーチを伸ばすシルクのスカーフにした(正直ラムのみと選択ではあるが、非テラス時のリーチも長いためそのままにした)。神速以外の技は呼びやすい鋼(特にアマガ、サフゴ、ハッサム)に一貫して抜群がつける炎のパンチと、神速が効かないゴーストタイプがだいたいハバカミ&ミミのため、そこに抜群をつけるアイへにした。選出した場合は大体抜きエースとして期待通りの活躍してくれた素晴らしいポケモン。
3、パオジアン@珠 電気
陽気H155(0)A172(252) B100(0) C86(C個体値2。妥協個体) D86(4) S205(252)
A:ぶっぱ
D:余り
S:パオとカミのミラーに勝ちたいので最速
技:つららおとし、テラバースト、不意打ち、みがわり
電気氷悪と広い技範囲からこの構築の掃除役。このポケモンもテラス前提が多く、基本カイリューと同時選出はせず、主にハバカミかサフゴと組ませた。珠とみがわりで体力管理が大変なのだが、パオジアン自体が相手にテラスを切らせやすく上からみがわりが中間択になれること、ヘイラッシャのあくびを透かせること、テラスみがわりでHBハッサムのバレパンをみがわりが耐えること、毒ダメ稼ぎが出来ることなどからみがわりとの相性が良かった。流行っていたディンルーヘイラッシャ+どくびし回収のモロバレルが選出された時はこのパオジアンの通りが良すぎるのでカモにしていた。
ちなみにパオミラーでは電気テラバをいつもするのだが、聖剣の存在からゴテラされることがちょくちょくあり、透かされることなく倒していた。
4、ハバタクカミ@ブーストエナジー ノーマル
臆病H143(100) B85(76) C180(196) D156(4) S189(132)
HB:A154意地珠ミミッキュのじゃれ乱数1発で耐え(6.25%)
C:ウルガモスを迅速に処理したいのでできるだけ高く。
D:余り
S:最速トドロクツキ抜き。Sブーストのため、S>C
カイリューともパオジアンとも相性が良いポケモン。2匹できついブーツウルガモスにはSブースト+瞑想2回のサイコショックでほぼ2発で倒せる。最速Sブーストハバカミ以外の耐久振りカミのほとんどを抜けるようにしてあるので、ハバカミミラーでは上とっている前提で技選択した。マッパが効かないのでガッサの迅速な処理が出来ることや豊富な補助技(特にあまえるみがわり)の存在からパオの不意が撃たれにくかったので、相手の削れた襷枠を削るのはだいたいこのポケモンだったため、ハバカミは積みリレーの2番手に出すことが多かった。
テラスはミミッキュの影撃ちを透かす、こだわりサフゴやハバカミミラーでのシャドボを透かすノーマルにしたが、相手のカイリューの神速が逆に入ってしまうため、テラスはこのポケモンではあまり切らなかった。
5、サーフゴー@隠密マント 水
控えめH189(212)A×(A個体値0)B117(12) C198(212)D117(44)S108(28)
HD:実数値奇数C205イーユイのメガネ悪波を水テラス時確定耐え
C:11n。水テラバで無振りイーユイに乱数1発(87.5%)
B:余り
S:S4振り水ロトム抜き
技:ゴールドラッシュ、シャドーボール、テラバースト、悪だくみ
毒が効かないうえにカイリューやパオジアンが呼びやすいキョジオーンに明確に強く、あくびややどりぎなどの一貫を特性のおかげでちゃんと切ってくれるポケモン。隠密型はB振りが多い印象があるのか火力ない前提で動かれやすく、HCベースがかなり生きた。技はキョジオーンに撃つゴルラ、居座る場合の安定火力としてのシャドボ、水テラスしてイーユイに撃つテラバ、低速サイクルを一気に崩す悪巧みにした。ハバカミ、パオあたりから上から倒されやすいという点があり、変化技の一貫をパオのみがわりでかわして選出しなかったこともあるが、キョジオーン入りには全試合出した。
6、ギャラドス@ゴツメ 鋼
意地H197(212) A176(116) B109(68) D121(4) S115(108)
HB:威嚇込みでA172パオジアンのつらら2回+つぶてほぼ耐え(合計最大201)
A:11n
D:余り
S:電磁波が入った後の準速スカーフイーユイ抜き
最終日前日に思いつき、最終日当日夜から構築に入ったポケモン。元々はこの枠はゴツメガモス、その前はゴツメラッシャだっため、ゴツメ枠として思いついたポケモン。挑発電磁波に加えいかくやひこうタイプも偉く、キラフロルが出せない時の相手(主にカバディンルー)のステロ展開を挑発で封じたり、初手のイーユイ、パオ、ハバカミの攻撃を耐えて電磁波してから上から滝のぼり、アイへで抜群の火力とまひるみを押しつけていける。ひこうタイプの偉い点はラッシャのあくびを挑発で封じ地割れもタイプで効かずウェブタヘビボンが水タイプで半減で、かなりラッシャに強くいける。この構築に出てくるドオーはほぼ天然なのでドオーにも強いのだが、最終日はドオーが減っており、1回当たった時は挑発を光の粉でかわされ毒をいれられた()
テラスはミミッキュが重めなためにじゃれを半減、アイへの威力を上げる鋼にしたが、切る機会がなかった。キラフロルが出せない場合の多くで初手投げした。
<基本選出>
1、初手キラフロル+カイリュー、ハバタクカミ、パオジアンから刺さっているのを2体
→どくびし展開もしくはステロ展開が刺さっているとき。基本交代はあまりせず、キラフロルで起点をつくって役目を終えたらアタッカーは交代させずに攻撃し続ける。
2、初手キラフロル+サーフゴー@1(ギャラドス以外)
→対キョジオーン(+イーユイ)入りへの選出。
3、初手ギャラドス+パオジアン+サーフゴーorハバタクカミ
→対ディンルーヘイラッシャ。モロバレルがいるときはサーフゴー優先。
4、初手ギャラドス+カイリュー、パオジアン、ハバタクカミから2体
→キラフロル展開があまり刺さらない場合(イダイナキバやテツノワダチ、ドオーがいるとき)の対面選出。
<重いポケモン>
1、初手の瞑想みがわりブエナハバタクカミ
→キラフロルがみがわりへの有効打がないため、がん起点。すぐ降参することもしばしば。
2、最速ブエナハバタクカミ(特にあまえる痛み分け持ち)
→カイリュー、パオジアン、こっちのハバタクカミが全部上をとられるので苦戦を強いられる。
3、水ロトム
→キラフロルとギャラドスがいる関係上、ほぼ100%初手で出てくるので、ハバタクカミから投げてムンフォで削ってカイリューの龍舞ノマテラ神速圏内、パオの珠電気テラバ圏内に入れるよう努めた。
4、毒テラスディンルー+ヘイラッシャ
→ギャラドスがいるのでマシになったくらいであり、基本重め。パオジアンの一貫を作れるかがカギ。
5、初手のS151以上のイーユイ(悪波で怯んだ場合)
→キラフロルもギャラドスもイーユイにダメージを与えられずに突破されるので、数的不利をとられてただただきつい。序盤中盤はことごとく怯まされ続けたので勝率かなり悪かった。
<最後に感想とスペシャルサンクス>
2年ぶりのレート1900を達成してとても嬉しい反面、ここまでが長すぎて沼っていました。剣盾終盤からランクマはじめてここまでの間にレート2100とった人、SVからランクマはじめてすでにレート2000とった人などを見るたびに胸が痛く、結果が出ない自分にずっとイラついていました。レートを1900を目標にしているのにも関わらず、最終日までにレート1800中盤にいながら最終日に大型連敗し、レートを100以上溶かすシーズンも剣盾では多かったし、SVになってからは最終レート1800ですらS6までかかりました(S3最終日がヘイラッシャに地割れ当てられまくって悲惨だったのもあり、モチベの消失からS4は0戦、S5は15戦しかやっていないのもあります)。
レギュC環境も中盤まではイーユイ、パオジアンに怯まされまくってクソ環境だと思いながらランクマして対戦数ばかりかさみながらランクマしていましたが、この1カ月でTwitterのFFになった人たち含め多くの人たちと対戦の話を直接行い、モチベの維持やパーティの改善、時には使っているポケモンを信じて立ち回り、プレイングを改善するのに集中することもできました。本当にありがとうございました。
また最終日数日前からは、配信活動をしているかなでさんのディスコサーバーに入れていただき、最終日は複数人で通話をし、サーバーの人たちがずっと応援してくれました。剣盾時代にレート1900をとったときは4桁ではレートが分からなかった仕様で、最終3桁とったらなぜかレート1900にも到達していたという状況であり、レート1900チャレンジと分かって対戦したのはS7が初めてでした。3回目のチャレンジでレート1900をとったときには通話してくれた人たちみんなが喜んでくださり、またTwitterで報告したときにもレート2000到達ではないのにも関わらず、多くの人がいいねやリプライ、DMで祝福してくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、レート1900を到達できた理由としては、
①好きな戦法である対面構築を手放してまで勝つための構築を考えたこと。
②命中90以下の命中不安技を極力減らしたこと(つららおとし、電磁波のみ)。
③対戦数を重ねた中でキラフロルの選出誘導力を理解しそこからメタをしっかり張れたこと。
④1ROM特攻をせずにサブROMも最終日しっかり取り組んだこと(結局、最終日のメインROMはほぼ順位変わらなかったが、サブROMはその日で3800位→335位と、レート200以上上げたことで最高レート更新につながった)。
⑤同じくランクマに取り組んでいる仲間に直接DM等で話を聞き、対戦に関する話を長くとった(自分だけで構築を完結させなかった)。
⑥最終日に神社に参拝した。今までが嘘のように怯みを回避し、相手の命中不安技を避け、逆にギャラとカイリューが怯ませまくった。ガチで参拝は効果あるように感じた。
〇スペシャルサンクス
・構築相談に乗ってくださった後応援もしてくださった、アキさん、Gドラくん、かなでくん、せないずみさん、かえでさん、キミタケさん
・ランクマッチのモチベをずっと維持させてくださったランクマッチの配信をよくやっていた、小岩井はわたん、佐藤ジャンクさん、TMKさん、ぽけまるさん、かなでくん
・色々と励ましのリプやDMを送ってくれたかごだいさん、ゴンさん、さきゅさん、桜花(はる)さん、双さん
・最終日ランクマッチを通話しながら一緒にやってくれてメンタル安定に繋げてくれたかなでサーバー一同
・レート1900越え、最高レート更新を祝福してくださった全ての皆さん